現在、様々なメディアで、多種多様なCOVID-19対策が取り上げられています。
本記事では、日本政府発信のポスターを交えながら、基本的なCOVID-19対策についておさらいしていきます。
文章を読むのが面倒な方は、画像だけでも眺めてみてください。
感染症対策とは?
首相官邸HP では、新型コロナウイルス感染症対策に、二つのポイントを挙げています。
・ポイント1:こまめな手洗い
・ポイント2:マスクの着用を含む咳エチケット
を順番に紹介していきます。
手洗い(手指衛生)
上の画像は、手洗いについて一部取り出したものです。(ソース : CDC、WHO、日本食品衛生協会資料)
色々なものに触れる手は、とてもパワフルな感染経路です。
パソコンやドアノブなどに触れる前後にはこまめに手を洗いましょう。
手が荒れるからそんなに何回も洗えないよ!という方は使い捨て手袋を着けてみてはいかがでしょうか。
マスクの着用を含む咳エチケット
咳やくしゃみをするとき、とっさに手で押さえてしまう人も多いですが、それは誤りです。電車や職場、学校など人が集まるところでは、咳エチケットを心がけましょう。癖で思わず手で押さえてしまった時は、潔く手を洗いましょう。次回から咳エチケットを心がけてください。
マスクの着用について
「感染症の拡大の効果的な予防には、風邪や感染症の疑いがある人たちに使ってもらうことが、何より重要です」と政府が言っていますが、それはなぜでしょうか?
一般的に販売されている不織布マスクの穴はおよそ直径5µmであり、それ以上の大きさのものの出入りを防ぐ働きがあります。
・不織布マスクの穴:直径およそ5µm
・新型コロナウイルス:直径およそ0.1µm
・つばなどの飛沫:直径5µm以上
・花粉(スギなど):直径およそ20-40µm
マスクの穴は、新型コロナウイルスよりもはるかに大きく、健康な人がウイルスの侵入を防ぐためにマスクを着けるのは、効果が低いといえます。
一方、くしゃみや咳で飛ぶウイルスは水分をまとっており直径はおよそ5µm以上です(飛沫)。そのためマスクを着けることにより外への拡散を抑えることができます。
スプレーのノズルを塞ぐ、みたいなものですね。
つまり、マスクの着用は予防目的ではあまり意味がなく、拡散防止目的でこそ高い効果が期待できる、ということです。
したがって、限られた数のマスクしかないならば、マスクを着けるべき人の優先順位は、
風邪や感染症の疑いのある人 >>特に症状がない人
といえます。
予防目的でマスクを着けてはいけない、ということではありません。マスクが足りなくなり、症状のある人がマスクをしなければ、感染が大きく拡大するので不必要にマスクを買い占めない方がよい、ということです。
マスク不足に対してキッチンペーパーやコーヒーフィルターを代用して簡易マスクを作ることもできますが、これもやはり症状のある人が周りに感染を拡げないための応急策といえます。(本当かどうか分かりませんが・・・)
注 : キッチンペーパーやコーヒーフィルターの穴の大きさは調べても見つけることができませんでした。申し訳ありません。
マスクのつけ方・捨て方
マスクは正しく着用しないと十分な効果が得られません。
こちらは弊サイトが作成した、正しいマスクのつけ方・捨て方です。(ソース : WHO)
予防目的でつける方は特に注意が必要です。ウイルスのついた手でべたべた触ったマスクを着けてしまいますと、かえってウイルスを吸い込みかねません。
結論
症状のない元気な人は風邪予防と同じ基本的な感染対策をしましょう。
手洗いと咳エチケットは感染対策の両輪です。どちらも正しく行ってはじめて高い効果が得られます。
しかし感染対策を徹底したとしても、新型コロナウイルスをもらう恐れのある環境には当然行くべきではありません。前述のとおり、マスクをしても効果は薄いです。
そして、元気であっても本当に感染していないとは断言できません。感染を拡大させないためにも、不要不急の外出は控えてください。
おわり
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